【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方

妊活時のサプリメントは、妊娠時の母体や胎児の健康、男性不妊をサポートしてくれるもの。また、卵子の老化を遅らせる働きが期待できるものもあり、サプリメントじょうずに活用すれば、授かりやすい体にととのえることもできます。妊活とサプリ、男性不妊サプリ、葉酸サプリの上手な付き合い方を【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方をご紹介します。

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サプリメントを摂る上で、気になるのが添加物です。市販の加工食品のほとんどに使われていて、サプリメントも例外ではありません。サプリメントを作る上で、添加物を使わないことは、ほぼ無理と言えます。

ただ、添加物が悪いというわkではありません。添加物を使うことで、栄養素を湿気から守ったり均一に粒状に固めてくれるといった品質管理ができるようになります。

しかし、増量剤、保存料、甘味料、着色料、香料など、使ってもサプリメントの品質アップに貢献しない添加物は避けたいものです。ですから、「必要な添加物は許容する」「必要ない添加物は避ける」といった製品を選ぶ時のチェックが大切なのです。

また、同じメーカーのサプリメントであっても、製品の種類によって使われる添加物の割合は違ってきます。

摂取量がほんの少しで良い栄養素(葉腋やセレン、ヨウ素、クロム)のサプリメントの場合、粒状にするには、増量のための添加物が多く必要になります。

添加物に指定されているものの中には、食品に近いものから化学合成されたものまで色々なものがあります。

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最近は妊活ブームで妊活に効くといわれているサプリがたくさんあり、何を飲んだらいいのか迷う人も多いはず。そんな方に妊活サプリの選ぶ3つポイントを紹介します。


1.サプリメントは国内生産のものを選ぶ
サプリメントに配合されている成分の最終加工地をしっかりチェック!
高品質で安全面でもすぐれたサプリを選ぶにはまず各成分の加工地が表示されているかどうかが重要です。そして国内生産を選びましょう。工場を明記してあれば安心です。

2.過剰摂取を防ぐためイソフラボンを含有していないかを確認!
妊活中のは進んで大豆製品を摂取していることが多く、サプリで過剰摂取になることが多々あります。
クリニックでもイソフラボン過剰摂取抑制でサプリは控えめにするようお伝えすることがあります。
イソフラボンはとうふや豆乳などの大豆製品で摂取したいですね.  

3.男女兼用のサプリは要注意!?
男性と女性は体のつくりも必要な成分もまったく違います。女性は葉酸やリジン、マカ。男性はポリアミンやマカ、リコピンなどが含有されたものがオススメです。夫婦ふたりでお互いに必要なものを摂取しましょう。

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妊娠がわかった時、今までとっていたサプリメントを続けるべきか止めるべきか考えますよね。

妊娠初期に必要とされている葉酸は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月の妊娠初期にとったがいいといわれています。

鉄は妊娠中の中期・末期には、妊娠前の倍量程度、摂る必要があるといわれています。

鉄分を多く含む食品を積極的に摂ることを心がけましょう。

妊娠に気付いた時点で利用を止めておいたほうがいいがサプリメントやハーブは、女性ホルモンに働きを多く含むブラックコホシュ、レッドクローバー、フェラリア、大豆イソフラボン、チェストツリーなどです。

妊娠中の危険が報告されているアロエ、サラシア、ダミアナ、モリンガ、フィーバーフューなど。この他、被害例はなくても安全性が確認されている成分以外は避けた方がいいと思います。

また妊婦が妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています  。 (妊婦における健康障害非発現量は4,500μgRE/日とされています)

このことをふまえビタミンAが含まれているサプリメントは気を付けた方がいいと思います。

倫理的な理由もあり、妊婦を対象とした負荷試験(どのくらいの量まで安全か確認する実験)が行われることはありません。

ですから、健康食品による妊婦・胎児への悪影響は、被害例の報告があった時に初めてわかることです。

妊婦の場合は特に自己判断でサプリメント等を利用することは避けたほうがいいです。

Coenzyme Q10

コエンザイムQ10は、糖尿病,高血圧などの生活習慣病の予防やエネルギー燃焼が良くなるため、脂肪燃焼やダイエット、美肌、冷え性の改、肩こりの改善などさまざまな効果があるといわれています。

またコエンザイムQ10は、成分同士がくっついて大きなかたまりとなってしまうため、腸での吸収が難しく、吸収率が低いということで有名です。

そのまま摂ったときの吸収率は10%程度。ごく一部しか吸収&利用されないのです。そこで、もっと体に吸収されやすくなるよう工夫された製品も登場しています。

一般的なのは、機械で緇かくし乳化剤を使って小さな粒の状態にしたものや、コエンザイムQ10を溶かす油脂の配合を工夫することで吸収率をアップさせた製品です。

これらの工夫で、1.5~3倍くらい吸収率は良くなっています。さらに最近、吸収率が劇的に改善されたコエンザイム010包接体(環状オリゴ糖に包まれ、分子同士がくっついていないコエンザイムQ10)や、体内での利用効率に配慮した還元型コエンザイム010も登場しています。

またコエンザイムQ10は食事中や食後に摂取すると吸収率が良いという事が確認されていますが、チョコレートのような油分と一緒に摂ることも吸収率をあげる事に効果があるようです。

サプリメントを買う時は、どうしても「成分の量」に目がいってしまいますが、吸収率に大きな差がある成分に関しては、量だけを見ても良いサプリは選べません。効果を得る上で重要なのは、「量×吸収率(利用効率)」だからです。

コエンザイムQ10のサプリメントを選ぶときには、コエンザイムQ10の含有量だけでなく、吸収率にも注意して選びましょう。

【医師監修】コエンザイムQ10のサプリメント

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サプリメントを飲むときと、気になるのがどのくらい飲むのがいいということ。

適量の範囲は栄養素によって違います。例えば、ビタミンB1やB2にように、余った分か安全に排泄されるため耐容上限量が設定されていない栄養素もあれば、葉酸(400μgの約3.5倍)、ビタミンA(推奨量の約8倍)、ビタミンD(推奨量の約9倍)のように、数倍で耐容上限量に達してしまう栄養素もあります。

ですから、サプリメントをたくさん飲んでしまうと、特定の栄養素だけ摂り過ぎになってしまう心配があります。

また、ヨウ素やセレンのような、ごく微量で足りるミネラルなど、耐容上限量がμg単位の栄養素は、摂り過ぎに注意が必要です。 

複数の成分を含んだサプリメントの場合、それぞれのバランスも考えた上で1日の使用量が設定されているので、「積極的に栄養素を補いたい」という目的の人は。1日の使用量を超えて摂るのではなく、使用料を守るかまた製品を選び直す方が安全です。

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