【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方

妊活時のサプリメントは、妊娠時の母体や胎児の健康、男性不妊をサポートしてくれるもの。また、卵子の老化を遅らせる働きが期待できるものもあり、サプリメントじょうずに活用すれば、授かりやすい体にととのえることもできます。妊活とサプリ、男性不妊サプリ、葉酸サプリの上手な付き合い方を【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方をご紹介します。

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体内の細胞にエネルギーを供給するビタミンB群は、疲疲労回復に効く栄養素。
サプリだけでなく、医薬品の選択肢も。

妊活サプリのオススメと口コミまとめ
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体がだるい、重い…疲労感がとれない人に!
独自開発のビタミン日1誘導体フルスチルアミンなどの働きで、体の「だるい」「重い」といった疲れにすぐれた効果を発揮。
アリナミンA第3類医薬品
目安量:1回1~3錠1日1回×20~60日分
1440円+税 武田薬品工業

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高含有量と高品質が自慢。ゆっくりとけて長く効く
含有量は世界最高レベル。また。8~12時間かけてとけるので、水溶性で排出されやすいビタミンB群がゆっくり滞在して長く効く。トリーB100
目安量:1日4粒×60日分
3900円
+税 ダグラスラボラトリーズ

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妊活のサプリメント、のはたくさん発売されています。でも、このサプリメントを飲めば絶対に妊娠するというようなサプリメントは、残念ながら存在しません。
必ず妊娠できるサプリメントはありませんが、赤ちゃんにとって快適な妊娠しやすい体づくりをサポートするうれしいアイテ厶であることは確かです。妊活をサポートするそれが妊活サプリの役割です。

サプリメントは食品えらび同様、パッケージの裏側をチェック。「原材料名」は製品に含まれる原材料の多いものから記載されています。天然栄養素が使われていたらその食品名や素材名が、合成栄養素なら、ビタミンやミネラルなどの名前が書かれます。

また長期保存しても変化しないと思われがちですが、サプリメントは食品と同じなので、時間とともに品質は変化します。たくさん購入したほうがお得な場合でも、なるべく買いだめはせす、新鮮なものを使うのがおすすめです。

栄養素がぎゅっと詰まっているサプリメントですが、栄養摂取はなく、「食生活の改善でまかなえない栄養素をサプリメントが補う」ということで活用するのがいいと思います。

妊活悩み別サプリメント

冷え性 
・ビタミンE 
・コエンザイムQ10
体が冷えて血行が悪くなると、体内の代謝も悪くなってしまいます。血流改善効果が期待できるビタミンEや、エネルギーづくりを助けるコエンザイムQ10で、体を中からあたためましょう。

疲れやすい

・ビタミンB群
体と脳の疲れにはビタミンB群です。肉体疲労回復の定番成分でもあるほか神経細胞にも働きかけるので、精神的なイライラにも効果を発揮します。

寝不足
・テアニン
・ビタミンB群
緊張をほぐして眠りに入りやすくすくしてくれるテアニンなどのアミノ酸系サプリメント。脳と体の疲労回復効果を
持つビタミンB群との合わせて使い、質のよい眠りを手に入れましょう。

気分があがったりおちたり
・ビタミンB群
・テアニン
テアニンは、興奮した神経を落ち着かせる働きがあります。体と脳の疲れをとるのに一役買つてくれるビタミンB群
と組み合わせれば、リラックスして気持ちが安定していくはず。

太り気味
・マルトビタミン&ミネラル
・コエンザイムQ10
必要な栄養素を「バランスよく」とることで、代謝が上がり燃やせる体質に。栄養素がバランスよく配合されたマルチビタミン&ミネラルと、燃焼効率をアップさせるコエンザイムQ10を同時に摂取します。

やせ気味
・マルトビタミン&ミネラル
・乳酸菌

栄養素をバランスよく摂取できるマルチビタミン&ミネラルで体をととのえます。また、おなかの調子が悪いと栄養の吸収率も下がります。腸内環境を改善する乳酸菌もいっしょに活用します。


男性

男性不妊のサプリには亜鉛が含まれたサプリメントがおすすめ
男性の性機能を助けたり、精子の質を左右する栄養素が亜鉛です。精液検査が正常な男性と男性不妊のかたでは、精液中の亜鉛濃度に差があったという調査結果も出ています。


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関節痛の原因
軟骨の摩耗によって起こる肥満や筋肉の弱さが原因に
関節痛とは外傷や病気がないのにひざや股関節などが痛むもので、加齢とともに発症する人が増加します。関節内では骨と骨が接していますが、骨と骨の表面を覆ってクッションの役割を果たしているのが軟骨です。この軟骨が年齢とともに摩耗して、骨どうしがこすれ合い、痛みや炎症が起こるのです。
関節痛の中で多いのが変形性関節症です。骨と骨がぶつかって炎症を起こすうちに関節が変形してしまうもので、女性に多いのが特徴。女性は筋肉が少ない傾向かあり、関節への負担が大きいためです。さらに肥満の人も関節の負担が大きく、リスクが高まります。放置していると歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたすので、関節の変形が進む前に改善したいものです。

関節痛に良いサプリメント
軟骨の構成成分と動きを滑らかにする成分を補給
肥満の人は、まず体重を減らして関節への負担を軽減しましょう。運動による筋肉強化も必要ですが、すでに痛みがある人が無理な運動をすると逆効果になることも。水泳や水中歩行といった水中での運動は、股関節やひざ関節に負担が少ないのでおすすめです。軟骨はコラーゲンやコンドロイチンなどからできています。これらは加齢とともに体内での合成能力が衰えますが、食事でこれらの成分を摂取すると、体内での軟骨の合成が活性化します。コラーゲンは鶏肉の皮やふかひれ、コンドロイチンはオクラやなめこ、海藻などのネバネバした食品に多く含まれていますが、どちらもサプリメントで手軽に補給することができます。関節の動きを滑らかにするグルコサミンも有効です。 

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妊活世代である30代の食生活を調べると、重要な栄養素のほとんどが不足しているという結果が出ています。

特に体外受精が必要になるような難治性の不妊症の場合、妊娠に向けた体づくりができていない人もしばしば見られ、それが妊娠しない原因のひとつであることがあります。

体外受精をする以前に、まず体づくりに目を向ける必要があるのです。

体は毎日の食事や睡眠、運動など、生活習慣によってつくられるもの。食事だけでは不足する栄養は、サプリメントでとることも考えましょう。

まず体の土台づくりとして、ビタミンーミネラル類をとること。効果があらわれるまで3~6ヵ月かかります。

その上でプラスアルファのサプリメントの摂取を。日本国内で市販されているサプリメントは治療レベルで用いるには不十分な内容のものが多く、原材料と有効成分量がしっかりした質のよい製品選びも重要です。

妊活でのサプリメント基本の考え方

土台がしっかりしていないと、ザルに水をためるようなもので治療効果が上がりません。
そして、食事はもちろん、睡眠や運動など、健康的な生活を心がけましょう。

不妊治療と併用することで、治療効果が期待されるサプリメントを紹介します。

日本では、まだ一般的ではないサプリメントもあるので、専門家の指導のもとでとり入れましょう。

男性ホルモン&女性ホルモンのもと DHEA(デヒドロエピアンドロステロン) 

卵巣の機能低下が認められる人が服用した場合、採卵数が増える、卵の質が向上するなどの報告があります。

しかし、適応のない人が服用すると、声が低くなる、ひげが濃くなるなどの男性化兆候が現れることがあるので、摂取には注意を。

国内ではホルモン剤と同じく医薬品扱いとなるため、一般的には入手できません。

鉄不足の人に鉄

一般的な血液検査で正常といわれている人でも、血球成分をよく見ると、隠れ貧血を疑う場合が多くあります。

鉄のサプリメントには、ヘム鉄・無機鉄・キレート鉄などの種類があります。

以前に摂取した際に気持ちが悪くなったり便秘になるなど、鉄サプリが苦手な人は、違う種類のものに変えてみましょう。

食事の見直しや鉄分を含む肉類を食べることも意識しましょう。

ネットワークで効果を発揮 マルチビタミン、ミネラル

体の老化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンC・Eをはじめ、各種ビタミンとミネラルを網羅的に摂取できるマルチビタミンのサプリメントがおすすめ。

妊活に重要な「葉酸」が入っているかどうか確認を。市販されている製品と医療機関で扱う製品は成分内容や量が大きく違うことがあるので、内容を確認して必要な量を摂取することがたいせつです。

免疫バランスをととのえる ビタミンD

脂溶性ビタミンのひとっビタミンDは、食事でとるほか、日光を浴びることで体内でっくり出すことができます。

不足すると骨粗鬆症が心配に。不妊治療では、免疫バランスをととのえることが期待されています。

また、AMH(アンチミューラリアンホルモン)との関連も指摘されています。

食生活や日頃から日光に当たること、運動を心がけましよう。

睡眠に関係するホルモン メラトニン

メラトニンは夜間に分泌量がふえるホルモンで、アメリカなどでは睡眠をサポートするものとしてサプリメントが利用されています。

活性酸素を除去することで知られ、卵巣内の活性酸素をとり除くことで卵の質の改善が期待されます。

抗酸化作用で注目される アスタキサンチン レスベラトロール コエンザイムQ10

活性酸素は老化を早める物質で、これを除去する働きをするのが抗酸化物質です。

アスタキサンチンは、鮭の身に含まれる赤い色素。

レスベラトロールはブドウの皮や種、ワインなどに含まれるポリフェノールの一種。

いずれも全身の細胞の老化予防が期待されます。

コエンザイム010は体内でつくられるものの、加齢で減少する物質。a-リポ酸、L‐カルニチンといっしよにとることで、より効果を発揮します。

セレンは日本の土壌に豊富に含まれるミネラル

セレンは体内に10 mgほどしかないミネラルですが、抗酸化作用があり、水銀やヒ素、カドミウムなどの有害物質の毒性を弱める働きもあります。

セレンを多く含む土壌でつくられた作物は、セレンの含有量が多くなります。

日本の土壌はセレンが豊富なため、一般的に日本人は穀物や魚介類から十分な量を摂取しているといわれています。


セレンは活性酸素の害から体を守り細胞の老化や動脈硬化を予防

私たちの体は常に活性酸素から攻撃を受けています。

細胞を構成する細胞膜には不飽和脂肪酸が含まれていますが、不飽和脂肪酸は活性酸素によって酸化されやすく、酸化すると過酸化脂質になります。

この過酸化脂質は細胞を老化させる元凶です。

セレンは過酸化脂質を分解する抗酸化酵素の重要な成分で、酸化によって引き起こされる老化や動脈硬化を予防する働きがあります。

また、セレンはプロスタグランジンの構成成分としても重要です。プロスタグランジンは血圧のコントロール、血小板の凝集阻害、筋肉の収縮などに関わるホルモン様物質です。


セレンは過剰に摂取すると中毒症状を引き起こす

セレンは筋肉の収縮に関与しているため、不足すると心筋が弱くなったり、筋力の低下が起こります。また、動脈硬化やがんの発症リスクも高まります。

過去、中国において、セレンの少ない土壌で生産された農産物ばかり食べた人々に心筋症が多発しましたが、これはセレンの欠乏によるものです。

日本ではワカサギやホタテなどの魚介類や穀物、野菜に多く含まれており、通常の食生活で十分に摂取することができます。

セレンは単独でも抗酸化作用が強いのですが、ビタミンCやEと一緒に摂取すると、さらに強い抗酸化作用が期待できます。

大事なミネラルではありますが、その半面、過剰に摂取すると吐き気や肌あれ、脱毛などの中毒症状を引き起こします。サプリメントは、目安量を超えて摂取しないことです。


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