【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方

妊活時のサプリメントは、妊娠時の母体や胎児の健康、男性不妊をサポートしてくれるもの。また、卵子の老化を遅らせる働きが期待できるものもあり、サプリメントじょうずに活用すれば、授かりやすい体にととのえることもできます。妊活とサプリ、男性不妊サプリ、葉酸サプリの上手な付き合い方を【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方をご紹介します。

Category: サプリメント

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最近は妊活ブームで妊活に効くといわれているサプリがたくさんあり、何を飲んだらいいのか迷う人も多いはず。そんな方に妊活サプリの選ぶ3つポイントを紹介します。


1.サプリメントは国内生産のものを選ぶ
サプリメントに配合されている成分の最終加工地をしっかりチェック!
高品質で安全面でもすぐれたサプリを選ぶにはまず各成分の加工地が表示されているかどうかが重要です。そして国内生産を選びましょう。工場を明記してあれば安心です。

2.過剰摂取を防ぐためイソフラボンを含有していないかを確認!
妊活中のは進んで大豆製品を摂取していることが多く、サプリで過剰摂取になることが多々あります。
クリニックでもイソフラボン過剰摂取抑制でサプリは控えめにするようお伝えすることがあります。
イソフラボンはとうふや豆乳などの大豆製品で摂取したいですね.  

3.男女兼用のサプリは要注意!?
男性と女性は体のつくりも必要な成分もまったく違います。女性は葉酸やリジン、マカ。男性はポリアミンやマカ、リコピンなどが含有されたものがオススメです。夫婦ふたりでお互いに必要なものを摂取しましょう。

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妊娠がわかった時、今までとっていたサプリメントを続けるべきか止めるべきか考えますよね。

妊娠初期に必要とされている葉酸は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月の妊娠初期にとったがいいといわれています。

鉄は妊娠中の中期・末期には、妊娠前の倍量程度、摂る必要があるといわれています。

鉄分を多く含む食品を積極的に摂ることを心がけましょう。

妊娠に気付いた時点で利用を止めておいたほうがいいがサプリメントやハーブは、女性ホルモンに働きを多く含むブラックコホシュ、レッドクローバー、フェラリア、大豆イソフラボン、チェストツリーなどです。

妊娠中の危険が報告されているアロエ、サラシア、ダミアナ、モリンガ、フィーバーフューなど。この他、被害例はなくても安全性が確認されている成分以外は避けた方がいいと思います。

また妊婦が妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています  。 (妊婦における健康障害非発現量は4,500μgRE/日とされています)

このことをふまえビタミンAが含まれているサプリメントは気を付けた方がいいと思います。

倫理的な理由もあり、妊婦を対象とした負荷試験(どのくらいの量まで安全か確認する実験)が行われることはありません。

ですから、健康食品による妊婦・胎児への悪影響は、被害例の報告があった時に初めてわかることです。

妊婦の場合は特に自己判断でサプリメント等を利用することは避けたほうがいいです。

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サプリメントを飲むときと、気になるのがどのくらい飲むのがいいということ。

適量の範囲は栄養素によって違います。例えば、ビタミンB1やB2にように、余った分か安全に排泄されるため耐容上限量が設定されていない栄養素もあれば、葉酸(400μgの約3.5倍)、ビタミンA(推奨量の約8倍)、ビタミンD(推奨量の約9倍)のように、数倍で耐容上限量に達してしまう栄養素もあります。

ですから、サプリメントをたくさん飲んでしまうと、特定の栄養素だけ摂り過ぎになってしまう心配があります。

また、ヨウ素やセレンのような、ごく微量で足りるミネラルなど、耐容上限量がμg単位の栄養素は、摂り過ぎに注意が必要です。 

複数の成分を含んだサプリメントの場合、それぞれのバランスも考えた上で1日の使用量が設定されているので、「積極的に栄養素を補いたい」という目的の人は。1日の使用量を超えて摂るのではなく、使用料を守るかまた製品を選び直す方が安全です。

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非ヘム鉄の鉄剤やサプリメントは、体の中で働いている鉄と形が違うため、吸収率は高くありません約1~10%です。

非ヘム鉄の鉄剤やサプリメントを吸収しやすい形に変えてくれるのがビタミンCです。

ビタミンCの豊富な食事や、ビタミンCのサプリメントと一緒に摂ることで非ヘム鉄の鉄剤の吸収率UPが期待できます。

製品によってはビタミンCが一緒に入っているものもあります。

鉄+葉酸+ビタミンB12の組み合わせのサプリメントは、ヘモグロビンを作るのを助けるビタミンを一緒に摂れるような組み合わせになっています。

また、お茶などに含まれるタンニンは非ヘム鉄の吸収を邪魔することが知られています。

鉄サプリを飲む前の濃いお茶(脂肪燃焼系のトクホ茶も)や赤ワインは避けた方が無難です。

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毎日メニューが変わる食事と違い、サプリメントは同じ製品を毎日取り続けるものです。

ですからサプリに、自分にとって相性の良くない成分が含まれていると、健康になるどころか不調の原因になってしまいます。

サプリの有効成分との相性はもちろんですが、注意したいのが、サプリメントを形成したり、品質保持のために使われている添加物との相性です。

添加物というと何か悪いもののように聞こえてしまいますが、サプリメントの品質を均一にしたり、長期保存で品質劣化しないために必要なものでもあります。

一般的には、通常の食品にも使われている安全性の高い成分ですが、体質によってはこれに反応してしまう人もいます。

例えば、サプリメントの錠剤を固めるためよく使われている乳糖。これは乳製品なので、乳製品にアレルギーのある人や、乳糖が分解できない体質の人が利用すると、体調悪化の原因になってしまいます。

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