【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方

妊活時のサプリメントは、妊娠時の母体や胎児の健康、男性不妊をサポートしてくれるもの。また、卵子の老化を遅らせる働きが期待できるものもあり、サプリメントじょうずに活用すれば、授かりやすい体にととのえることもできます。妊活とサプリ、男性不妊サプリ、葉酸サプリの上手な付き合い方を【日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定 管理栄養士監修】サプリメントの正しい選び方をご紹介します。

tomato

抗酸化力を持つ植物由来のカロテノイド

リコピンはカロテノイドの仲間で、トマトなどの野蒙やスイカ、ルビーグレープフルーツ、あんず、グアバなどの果物に含まれる赤い色素成分です。

リコピンを最も多くふくんでいるのがトマトです。緑黄色野菜の中では唯一トマトだけかリコピンを含んでいます。


抗酸化力はビタミンEの100倍、抗がん作用も

リコピンの摂取は収縮期血圧の低下、総コレステロールとLDLコレステロール値の低下をもたらすとされています。

また、リコピンは強い抗酸化力を持つとされ、その効力はビタミンEの100倍、β-カロテンの2倍ともいわれています。
 
活性酸素は。細胞かエネルギーをつくるときに発生してしまうものですが、体内で活性酸素か増えると、細胞を酸化させるため身体機能が衰えてきます。

例えば動脈硬化は、血中のコレステロールか酸化LDLとなり血管壁にたまることが一因で起こりますが、これも活性酸素の作用によります。

リコピンが活性酸素を除去することで。動脈硬化予防の一つの手段となります。

また肌を紫外線のダメージから守り、シミ、シワを抑え。肌を美しくしてくれる可能性かあります。

リコピンは、体内では前立腺に多く含まれていますが、リコピンを摂取することによって、前立腺がんのがん細胞が減少するという研究があります。

さらに前立腺がんだけでなく。胃がんや肺がん、子宮がんなどほかの部位でも.リコピンが、がん細胞の増殖を抑
える可能性かあります。

ほかにも、活性酸素か原因の視覚機能低下にも有効です。

加齢による視覚障害の予防にはルテインか有効ですか。リコピンもルテインとの相互作用で効果を発揮するとされています。

トマトに含まれるリコピン量は熟成度によって大きく異なります。

リコピンは熱に強く壊れにくいので、効率よくとるためには、ジュースやトマトピューレ、ホールトマトなど、完熟トマトの加工品をとるのが有幼です。

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美しい肌をつくるには、規則正しい生活と、バランスのよい食生活がいちばんです。

毎日の食事で、ビタミンや良質のたんぱく質を豊富に含んだものを食べるようにしましょう。シミ、シワ、ソバカス、ニキビ、乾燥…。

お肌を悩ませるこんなトラブルには、ビタミンA・B群・C・Eなどのビタミン類が不可欠。

生活が不規則な人や偏食がちな人は、サプリメントを上手に利用して栄養補給を


肌サプリの選びの方のポイント

シミ・ソバカスの原因となるメラニン色素の合成を防ぐのがビタミンC。

コラーゲンも、美しい肌に欠かせない栄養素。

●ビタミンE、ポリフェノールは、ビタミンCと協力して皮膚の紫外線による酸化を防止します。

●新陳代謝を高めるビタミンB群も同時にとって、健康な肌づくりを。

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サプリメントを摂る上で、気になるのが添加物です。市販の加工食品のほとんどに使われていて、サプリメントも例外ではありません。サプリメントを作る上で、添加物を使わないことは、ほぼ無理と言えます。

ただ、添加物が悪いというわkではありません。添加物を使うことで、栄養素を湿気から守ったり均一に粒状に固めてくれるといった品質管理ができるようになります。

しかし、増量剤、保存料、甘味料、着色料、香料など、使ってもサプリメントの品質アップに貢献しない添加物は避けたいものです。ですから、「必要な添加物は許容する」「必要ない添加物は避ける」といった製品を選ぶ時のチェックが大切なのです。

また、同じメーカーのサプリメントであっても、製品の種類によって使われる添加物の割合は違ってきます。

摂取量がほんの少しで良い栄養素(葉腋やセレン、ヨウ素、クロム)のサプリメントの場合、粒状にするには、増量のための添加物が多く必要になります。

添加物に指定されているものの中には、食品に近いものから化学合成されたものまで色々なものがあります。

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最近は妊活ブームで妊活に効くといわれているサプリがたくさんあり、何を飲んだらいいのか迷う人も多いはず。そんな方に妊活サプリの選ぶ3つポイントを紹介します。


1.サプリメントは国内生産のものを選ぶ
サプリメントに配合されている成分の最終加工地をしっかりチェック!
高品質で安全面でもすぐれたサプリを選ぶにはまず各成分の加工地が表示されているかどうかが重要です。そして国内生産を選びましょう。工場を明記してあれば安心です。

2.過剰摂取を防ぐためイソフラボンを含有していないかを確認!
妊活中のは進んで大豆製品を摂取していることが多く、サプリで過剰摂取になることが多々あります。
クリニックでもイソフラボン過剰摂取抑制でサプリは控えめにするようお伝えすることがあります。
イソフラボンはとうふや豆乳などの大豆製品で摂取したいですね.  

3.男女兼用のサプリは要注意!?
男性と女性は体のつくりも必要な成分もまったく違います。女性は葉酸やリジン、マカ。男性はポリアミンやマカ、リコピンなどが含有されたものがオススメです。夫婦ふたりでお互いに必要なものを摂取しましょう。

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妊娠がわかった時、今までとっていたサプリメントを続けるべきか止めるべきか考えますよね。

妊娠初期に必要とされている葉酸は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月の妊娠初期にとったがいいといわれています。

鉄は妊娠中の中期・末期には、妊娠前の倍量程度、摂る必要があるといわれています。

鉄分を多く含む食品を積極的に摂ることを心がけましょう。

妊娠に気付いた時点で利用を止めておいたほうがいいがサプリメントやハーブは、女性ホルモンに働きを多く含むブラックコホシュ、レッドクローバー、フェラリア、大豆イソフラボン、チェストツリーなどです。

妊娠中の危険が報告されているアロエ、サラシア、ダミアナ、モリンガ、フィーバーフューなど。この他、被害例はなくても安全性が確認されている成分以外は避けた方がいいと思います。

また妊婦が妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています  。 (妊婦における健康障害非発現量は4,500μgRE/日とされています)

このことをふまえビタミンAが含まれているサプリメントは気を付けた方がいいと思います。

倫理的な理由もあり、妊婦を対象とした負荷試験(どのくらいの量まで安全か確認する実験)が行われることはありません。

ですから、健康食品による妊婦・胎児への悪影響は、被害例の報告があった時に初めてわかることです。

妊婦の場合は特に自己判断でサプリメント等を利用することは避けたほうがいいです。

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